MID-Gの意味する「マニュアル」とは
例えば航空会社の経営者が、
「操縦技術や操作方法はパイロットの個性に任せています」
と言っていたらどうでしょうか。
乗客としては、とても不安になってしまうでしょう。もちろん個性は大切です。
ですが、やはり多数の命を預かっているわけですから、明確な基準に沿った操縦や操作をするべきではないでしょうか。

クリニックも同じで、歯科医師という立場として、診療においてある一定の基準は必要です。それがあってこそ、個性を大いに伸ばせるのです。
マニュアルは羅針盤です。迷った時に、立ち返るものです。行くべき方向性を示す「最低限の基準」だと思って下さい。
マニュアルとして明文化する必要性
実際に歯科クリニックで使用されているマニュアルの例を、いくつかご覧下さい。
<参考:エムズ歯科クリニック>
歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付、レギュレーション(就業規則など)、試用期間用の6冊を揃えているクリニックが多いです。他にもインプラントマニュアルなど複数用意しているクリニックもあります。
様々なクリニックのマニュアル
このように、マニュアルとして明文化するのは何故なのでしょうか?
一般的に開業している歯科クリニックでの研修は、「先輩や院長の技術を見て覚える、身に付ける」ということが多くなります。
しかし、それでは見るものの能力によって受けとり方がことなり明確な基準が曖昧なままになってしまうことがあります。
患者さんへ公平性のある治療が出来るのか、という疑問も生まれてきます。
私たち歯科医師は、あくまで、明確な根拠に基づく学術を追い求める必要があります。その基準があってこそ、個性を最大限伸ばすことができると考えます。

歯科医師としての将来のために
マニュアルを基準とすることで、診療も応対も、高いレベルで実行できます。
そして、最低限の基準を知ることで、個性を最大限伸ばせるでしょう。
成長をするための道筋が示されますから、短期間での大きな経験と成長を実現できるのです。