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『2014年度総会』レポート vol. 1 更新しました!

皆様いかがお過ごしでしょうか。MID-Gでは3月22日(日)に総会を行い、1年間を締めくくりました。今回は特別ゲストもお呼びしての盛大な会となり、ご参加頂いた先生方には貴重な体験となったかと思います。そのレポートを三回に分けて、お届け致します。

まず、第一部は特別ゲストの堀江貴文さんによる講演でした。理事も自ら話を聞きたかったというほど、講演に定評のある堀江さんに、日本の未来を大いに語って頂きました。

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初めに、堀江さんは日本とアジア圏の感覚が少しズレていると感じる、というところからスタートしました。それは、日本人が、今の世界、アジア、日本についてわかっていないからだとおっしゃいます。日本はずっと経済大国としてアジアを引っ張ってきました。その間に韓国や中国が伸び、いろいろなことに遅れをとっているのです。例えば、日本では新しい路線からだんだん整備されてきているホームドアですが、ソウルでは地下鉄は全線ホームドア付き。スマートフォン一つにしても、性能が良く、価格が安いものが中国でバカ売れしている中、日本のブランドは未だに二倍の価格のものを売っているそうです。日本には昔からの基盤があるため、なかなか新しいことが浸透していきません。その間にもアジアは成長し、いつの間にか日本は孤立してしまっているのです。

日本は、伝統的且つおいしい食べ物、良い気候があり、比較的平和で犯罪も少なく、教育レベルも高いという素晴らしい環境を兼ね備えています。世界から多くの人が訪れるのもそのおかげであると言えるでしょう。しかし、その誇れるものを日本の人たちはわかっておらず、アピールできるものを全く活かせていないのです。例えば、日本人であれば魚を捌けと言われたら、ほとんどの人ができるかと思います。完璧に捌けと言われたら難しいかもしれませんが、ある程度、中綿をとって、血抜きをして、臓器の部分を抜いて…くらいなら見よう見まねでもできるでしょう。しかしながら、他のアジアの国ではそれすらもできない人が多いのだそうです。そうなると新鮮な魚を刺身にしてもたいしておいしくありません。また、日本では当たり前のように使われている漆器ですが、英語では「Japan」というそうで、その独特な色合いやつくりは、世界中で好評なのです。

ではなぜ日本はなかなか海外へ市場を広げようとしないのか。それは国内の市場で事足りてしまうからです。日本人の一億二千万人ほどの市場の中でそれなりに需要と供給のバランスがとれてしまっているため、海外へ発信する必要がない。そうやって、孤立してしまい、他との互換性がなくなってしまうことを「ガラパゴス化」といいますが、堀江さんはこの言葉を多用されていました。今こそ、積極的に海外へ出ていく、小さな市場を相手にするだけではなくもっと大きく視野を広げる必要があると訴えました。

スマートフォンの「ガラパゴス化」はまだ例の一つにすぎず、日本はあらゆるものの「ガラパゴス化」が進んでいるといいます。世界に取り残されては、日本の良さをアピールすることができません。世界の最先端に触れ、視野を広げていくこと、それがこれからの日本人には必要だとおっしゃいました。海外に行って今の状況を知り、少しでも仕事に活かせたらいいと締めくくり、講演は幕を閉じました。

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続いて、堀江さんと荒井代表理事の対談形式にて、質問コーナーが設けられました。普通だったらなかなか見られないツーショットに、写真を撮る参加者も中にはいたようです。

次のレポートにて、賛助会員企業様の紹介、ペン・ハーバードコースの紹介、2013年度MVP受賞者発表までをお届けします。ぜひ引き続きご覧くださいませ。