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2015年度総会レポート2を更新しました!!

3月13日に行われた2015年度MID-G総会。教育の部のレポートをお届け致します!
教育の部は主に、一昨年のマニュアル作成コースにてMVPを獲得された二人の先生による講演、eラーニングの紹介を行いました。

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まずは、一昨年、2014年度のマニュアル作成コースにてMVPを獲得されたたけち歯科の武知幸久先生、たちなみ歯科口腔外科クリニックの立浪康晴先生の講演です。

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武知先生は「マニュアル作成コースを受講して」というタイトルで、なぜマニュアル作成コースを受講しようと思ったのか、マニュアルを作成する上で工夫したこと、マニュアルを取り入れて変わったことなどをお話頂きました。作成当時からやりたかった、教育の仕組みをつくること、ルールブックをつくること、リスク管理の仕組みをつくること、の3つを達成するために、合計10冊ものマニュアルを作成した武知先生。中にはコースにはない、スタッフのアイデアで実現したマニュアルもありました。
武知先生は、DVDの取扱説明書を例に挙げ、スタートブックはベーシックマニュアル、取扱説明書はレギュレーションやその他のマニュアルと言いました。スタートブックは配線や最初の繋ぎ方などが書いてあるので誰もが読まなければならない、でも、取扱説明書は読まなくても問題ない。取扱説明書を見てみると、文字が小さくて写真もなく、専門用語はカタカナばかり…これでは読んでもらえない!と思った武知先生は、マニュアルの書き方に工夫を凝らしました。さて、どんな工夫をしたのか、ご参加の皆様は覚えていらっしゃいますでしょうか?

・女性目線で書くこと
・カラフルに!
・写真はきれいなものを使う
・内容は分解して、細かく具体的に
・誰でも理解できる表現で!
・図形・略図でわかりやすく

読んでもらうために工夫したのは上記だそうです。マニュアル作成コースに参加したことのある人なら、「なるほど!」と思うかもしれませんね。

とにかくTTP(徹底的にパクる)を遂行した武知先生は、エムズルック、自費診療カード、治療工程表はエムズ歯科クリニックのものをほとんど活用し、自分のクリニックに転用。グループウェア、ドクター採用パンフレットはCKP/OKP(ちょっと変えてパクる/大きく変えてパクる)で、自分のクリニック用にアレンジして使用しているそうです。今年の受講生の中には、「本当にパクっていいんだろうか…」と不安に思っている参加者もいたかもしれませんが、武知先生の発表で「こんなやり方もあるんだ」と気付けたのではないでしょうか。
これからマニュアルを作ろうと思っている先生方、受講を終えて、どう活用しようかと迷われている先生方に響いた講演でした。武知先生、有難うございました。

続いて、たちなみ歯科口腔外科クリニックの立浪康晴先生の講演です。タイトルは「マニュアル導入before&after」。その名の通り、マニュアルを導入してスタッフがどう思ったか、問題点など、導入後の考察を数多く発表頂きました。

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立浪先生は、職業の選ぶ余地もないくらいの歯科医師の家系で、事業を継承することを約束されたような状況だったそうです。歯科麻酔医の道を目指し、海外経験もたくさんしてきた立浪先生が、いざ家を継承しようと思ったとき、歯科治療そのものの経験不足、保険に関しての知識ゼロ、人を使ったことがないのでスタッフへの指示をどうしたらいいのかわからない、といったような問題を抱えていたそうです。どうにかこうにか2004年に今のクリニックを開業し、診療にも慣れてきた頃、問題点の中でもなかなかクリアできなかったのが、スタッフの問題でした。スタッフが定着しない、厳しくするとすぐ辞めてしまう、DHとDAの対立など…それを解決すべく、立浪先生が行ったことは、助手を雇わないということでした。今でもDr.、DH、DTでクリニックを運営しています。
その後、MID-G理事の荒井、森岡と出逢い、マニュアルの概念に共感はしたものの、実際自分で作ってみたマニュアルはアップデートもせずにしまわれたまま。思い切ってマニュアル作成コースを受講したそうです。

立浪先生がコースを受講した当時、クリニックをちょうど移転しようとしていた時期とかぶり、非常に大変な時間を過ごしたそうです。その中でスタッフが頑張ってくれたおかげで、マニュアルをつくり上げることができた、と先生は話します。
スタッフに行ったアンケートも発表頂き、マニュアルを作成して良かったこと、問題点を挙げ、詳しくお話して頂きました。マニュアルの本当の意義というのは、院長の想いを伝えること、スタッフの意識改革、スタッフの本質の現れ、それにより間接的なメリットも大きいと言います。マニュアルを更なる活用を期待し、立浪先生にこれからも注目していきましょう。立浪先生、有難うございました。

さて、次に2015年度のマニュアル作成コースの表彰式を行いました。表彰は、1位の先生3名、次点の先生2名です。5名の先生には盾が贈られました。
例年レベルが上がってきているマニュアルの作成に、理事たちが勉強することも多々。表彰された先生方に一言コメントも頂きましたが、全員に共通したのは「マニュアルの作成は一人ではできない」ということ。スタッフへの感謝を述べられた先生がほとんどでした。

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2015年度マニュアル作成コースMVP1位 歯科EMデンタルクリニック 奥村昌泰先生

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2015年度マニュアル作成コースMVP1位 辻歯科医院 辻謙次先生

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2015年度マニュアル作成コースMVP1位 長谷川歯科医院 長谷川昌徳先生

続いて、2位の先生方です。

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2015年度マニュアル作成コースMVP2位 阿南歯科 阿南治先生

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2015年度マニュアル作成コースMVP2位 あゆみ歯科クリニック 福原隆久先生

これからのMID-Gでのご活躍に期待しましょう。おめでとうございました!

教育の部の最後は、「eラーニングについて」、理事の森岡に代わり、金平がご紹介致しました。会員の皆様は、もうeラーニングはご体験されたでしょうか?ご自宅でも空いた時間に視聴することができ、コンテンツもこまかく分かれておりますので、学習しやすく編集されています。

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最近、株式会社ニッシンと共同開発させて頂いている、「GPアカデミー」のeラーニング化を行い、やっと公開になりました。その映像を、総会で少しだけお流ししました。会員の方であれば、視聴は無料でできます。閲覧の期間も回数も無制限ですので、お時間のある時にご自宅で視聴してみてください。
また、マネキンを購入して「GPアカデミー」を受講することもできます。こちらは株式会社ニッシン様のサイトからお申込み可能です。ご好評頂いているこのコースは、多くの会員の皆様のクリニックで若手歯科医師育成にご使用頂いております。ぜひこの機会に、試してみてはいかがでしょうか。

今後、eラーニングは数多くのコンテンツを配信していく予定です。外部講師の先生によるセミナーや、今回の総会の1部でお話頂いた、山﨑先生の講演も視聴できるようになります。貴重な講演をもう一度聞きたいという先生方、自分のクリニックの勤務医に聞かせたいという先生方、ぜひeラーニングにご期待ください。

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eラーニングの紹介の後に、理事の飯田より、ペン・ハーバードコースの紹介もさせて頂きました。(今年は、ペンシルバニアではなく、ハワイでカダバーを学ぶコースに変更となっております。)MVPの先生方の発表にもあったように、海外研修では技術はもちろん、同じ悩みや考えを持つさまざまな先生方に出会えます。その出会いから、いろいろな体験もできますし、日本に帰ってきてから交流の幅も広がります。まだ若干の空きがございますので、ぜひご参加ください。

さて、最後の部は経営の部。理事、荒井より予防に関するお話を中心に、させて頂きます。その様子は、次のレポートでお伝えいたしますので、ご期待ください。