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SEMINAR REPORT

INFORMATION & SEMINAR REPORT

開催されたセミナーの詳細をお知らせします

『第5期レギュラーコース第5回』セミナーレポート更新しました!

2015年も残すところあと数日となりました。2016年への準備はなされておりますでしょうか。来年は申年です。申年の人の特徴に、超ポジティブで盛り上げ上手、いるだけで周囲を明るく、楽しくできるというのが挙げられます。MID-Gも申年にちなんで、来年の歯科業界を明るく楽しく盛り上げていこうと思います。
さて、今年最後のセミナーは、レギュラーコース。『治療の情報提供と説明』という、歯科医師にとっては一番興味のあった内容だったかと思います。午前中は、代表理事である荒井より、テキストに沿った講演、お昼とランチョンセミナーをはさんで、午後からは北海道支部支部長の越前谷澄典先生、関東支部支部役員の栗林研治先生のプレゼン、そして株式会社3D!の代表取締役の荒井愛子さんを交えて、3Dプリンタの今を探る、という流れでした。まさに、治療情報を提供するにあたっての今と昔、そのすべてを詰め込んだ内容となりましたので、レポートさせて頂きます!

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歯科医師は、患者さんに良い情報だけを与え続けるだけではいけません。時にはクリニックにとってマイナスになるようなことも、伝えていかなければなりません。「自分たちは歯科のプロ。プロが言いたくないのだから、言わなくても大丈夫じゃないか」と思うかもしれませんが、法律では情報提供をしなければ、罰せられてしまうのです。現に、情報提供を怠ったばっかりに、裁判で説明義務違反とされてしまった訴訟もたくさんあるのです。

でも、それに怯えながらの診療で、果たして患者さんに最良の治療ができるでしょうか。答えはもちろん「ノー」。私たち歯科医師側が、何を説明し、どう話せば患者さんに伝わるのか、限られた時間の中で、いかにして効率よく患者さんを診ることができるのかは知識と経験に頼り、勉強し、知っていくことが大事なのです。
代表理事荒井のプレゼンでは、自身のクリニックで実践していること、どう話したら相手に伝わるのかを重点的に、講演致しました。テキストには、巻末資料としてエムズ歯科クリニックで実際に使用しているツールを掲載しました。どれも改良に改良を重ね、使いやすさを重視したものですので、ぜひご自宅でもご覧ください。

講演のあとの質疑応答の時間では、矯正について、4TCについて、PTPについて、治療の期間など様々な質問が飛び交いました。時には荒井から質問を振られることもあり、自らのクリニックについて答える姿もありました。

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ランチョンセミナーでは、株式会社モリタ様、メディア株式会社様、株式会社キンダーガーデン様の3社にご講演頂きました。お忙しい中、出展ブースもご用意頂きまして、そこで真剣に話を聞く会員や理事の姿も見られました。

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そして、越前谷先生と栗林先生には、情報をどう提供するかについてのプレゼンを行って頂きました。
越前谷先生は、ズバリカウンセリングのポイントや、話し方、患者さんへの質問の投げかけ方を軽快なテンポのトークに乗せて。
「100%『YES』が返ってくる質問を投げかける。そうすると、患者さんは安心する」
「ある程度、歯科診療に興味があるかどうかは聞いておくが、それが最終的な答えだと信じてはいけない」
など、なるほど、と思うことからそうはわかっていてもなかなかできない…と唸るものまで、またエムズ歯科クリニックでは実践していないことも数多くあったのではないでしょうか。全部真似をすることはできないかもしれませんが、ぜひ参考にしてみてください。

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栗林先生は、ご自分の経験から、衛生士学校、他院見学、海外での経験、春合宿の様子などをお話頂きました。中でも、エムズ歯科クリニックと同日程で開催された春合宿には、代表理事荒井も伺い、講演をさせて頂いたこともあります。スタッフとのコミュニケーションが、さらなるカウンセリングの発展を生む。そのためにもある程度のスタッフの人数になったら、月に一度、年に一度は交流のできる場を設けることが大事であることがわかります。栗林先生の信念でもある、「全体を貫く基本的な概念」という言葉、「なぜ栗林歯科医院を開業したか」を、自分に置き換えて考えることができましたでしょうか。

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支部長、支部役員の講演の後は、株式会社3D!様と荒井より、「3Dプリンタの最新臨床応用を探る!」という表題で、今注目を浴びている3Dプリンタについてのご紹介を致しました。3Dプリンタといえば、キャラクターのフィギュアをつくったり、思い出の品を復元したりといったことがテレビなどのメディアなどで取り上げられていますが、歯科業界でも今、臨床に用いられたり、CTとの連動で使われたりと非常に進化しているのです。その進化と発展は勿論、活用法やプリンタの種類まで細かく説明して頂きました。
いずれ、各クリニック1台ずつ3Dプリンタを設置する未来がやってくるのでしょうか。そのとき自分たちは?歯科業界は?いろいろな課題も見えてきた一日でした。3Dプリンタについては、後のクインテッセンスに荒井の記事が掲載されることと思います。その時にまた、本日のセミナーについて思い出して頂けたら幸いです。

今はITについていけないと嘆いている時代ではありません。この度GPアカデミーもeラーニング化することになり、アナログからデジタルへ、どんどん移行してきています。診療に一生懸命になるのも、論文を読み倒すのも大事なことですが、ぜひ世の中の進歩にも目を傾けて頂き、少しでもクリニックに取り入れて頂けたらと思います。

次回のレギュラーコースは2月です。最後のセミナーになりますので、悔いのないようにご参加くださいませ!
良いお年をお迎え下さい。