『第2期 レギュラーコース 第3回』レポート更新しました。

　2012年12月。品川にあるMID-Gセミナー室にて、『第三回レギュラーコース』が開催されました。今回は三人の先生方にお越し頂き、「マーケティング」について語って頂きました。今や、診療だけでは生き残ることが難しくなっている歯科医院。歯科医師も経営やマーケティング、運営戦略について知っておかなければならない時代となりました。参加者は皆、自分の経営理念を持ち寄り、積極的にディスカッションに参加しており、有意義な意見交換の場ともなりました。

　まず初めに、MID-G理事の一人であり、医療法人社団歯科タナカの理事長でもあります田中理事に、「Dental Marketing」というテーマで講演を行って頂きました。講演は一部と二部に分かれ、一部は田中理事による講演、二部は参加者たちによるディスカッションが行われました。

　一部の講演では、『Three elements of Management（経営における三つの要素）』に重点を置いて話が進められました。三つの要素とは言わずもがな、『人・もの・金』です。その三つを歯科医院に当てはめながら、問題点や考えるべき事柄について述べて頂きました。歯科医院が生き残るポイント、歯科用医療機器の選び方、歯科医師の年収など、参加者の興味をひく話題ばかりだったのではないでしょうか。

そして休憩をはさんだ第二部では、テーマにそって参加者たちが意見を交換し合うディスカッションが行われました。ディスカッションの後には、田中理事に質問をすることができる貴重な時間もあり、積極的に質問を投げかける参加者たちの姿が見られました。

　次に、岡山で歯科経営をされていらっしゃる、なかの歯科クリニックの中野浩輔先生に、「あなたの歯科医院が90日で増患する方法」というタイトルで講演頂きました。冒頭で荒井理事も「こういうことをする先生がいるのか！」と、おっしゃったように、ユーモアたっぷりのマーケティング方法をご紹介いただきました。「自分の理想の歯科医院をつくりたい」という野望とともに開業をされた中野先生の、アグレッシブな講演に、参加者たちから「おおー」という声も漏れるほどでした。

　中野先生の講演のポイントは、主に院外マーケティング。ホームページやブログ、今話題のSNSを使った、現代にふさわしい歯科マーケティングのやり方です。中でも、具体的な例を挙げられて話されていた、ホームページ作成に関するさまざまな工夫は印象的でした。たとえば、SNSとホームページの連携、検索されるキーワード、トップページに絶対なくてはならないものなど、先生独自の分析の仕方に唸った参加者たちも多かったのではないかと思います。

　最後には質疑応答の時間も設けられ、少しでも中野先生のテクニックを学ぼうという姿勢の参加者たちから、さまざまな質問が飛び交いました。