2024年度 支部会
支部会では、各支部ごとにテーマを企画し、運営しています。
その地域や地方でしかわからないことや、共感できることなどがありますので、より地域に密着した内容になっています。
そのため、支部ごとに内容が異なりますので、様々なテーマをを学ぶことができます。
もちろん、どの地域でも有益となる情報も織り交ぜていますので、ご都合に合わせて、各支部で受講することも可能です。
まずは、お近くの支部で受講が可能ですので、ぜひこの機会にご参加ください。
各支部のスケジュール
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東日本支部
東日本支部長
神部 賢
神部歯科医院 院長
第1回*開催終了
- 前半:医療法人優聖会 MAEDA DENTAL CLINIC 理事長 前田 武将
- 後半:医療法人篤志会 さこだ歯科理事長 迫田 敏
【歯科治療における基礎資料採得の重要性とデジタル化】
歯科治療の成功には、正確な診断と治療計画に基づいた治療が必要です。そのため、
患者の口腔状態を詳細に把握できる基礎資料採得は重要です。近年、歯科治療に
おけるデジタル化が進み、従来のアナログ資料採得からデジタル化へ移行が進んでいる
ものもあります。デジタル資料採得で得られたデータは、見やすく保存や分析がしやすい
ことで、治療計画に役立つなどのメリットがあります。しかし、導入コストや操作習得、
セキュリティ対策などの課題があり、現状ではまだアナログでしかできない資料採得も
存在します。現在はデジタルとアナログのハイブリットな状況であるからこそ、それぞれ
の利点と欠点を把握した上で臨床に取り入れないと、思ったほどの成果が得られないかも
しれません。移行を検討する際には、コストとメリットを比較し、スタッフ教育やセキュ
リティ対策などの準備をしっかりと行うことが重要です。基礎資料採得の分野において、
当院で取り組みを試みているデジタル化の紹介と、それを用いて行った症例を紹介させて
いただき、皆様と歯科医療の質向上と歯科医師の負担軽減に関して検証できればと考えて
おります。【2040年を展望した社会保障・働き方改革について】
診療放射線技師(RT)は一般的に歯科医院での勤務は少ないが、医療法人篤志会ではRTが
活躍している。RTが一日平均96件の撮影を行い、歯科用レントゲン装置であるデンタル
レントゲン・パノラマレントゲン・コーンビームCT・ポータブルレントゲン装置がそれぞ
れ5台ずつあり、各RTが分担して撮影を行っている。そもそもRTとは、医療機関において
医師・歯科医師の指示のもと、人体に放射線を照射して検査・治療を行う医療技術者だ。
国家資格であり、受験資格を得るためには、大学もしくは専門学校に4年間または3年間
通学する必要がある。放射線業務では、歯科領域のX線撮影全般を担当し、また、拙法人は
嚥下障害の検査として、咽頭嚥下動態検査(VF)検査も行っているので撮影補助も行う。
撮影以外の時間はDA業務とTC業務を並行し、健康に関しての知識も豊富でコミュニケーショ
ンがとれる方は、患者の健康意識を高めるサポートにも説得力がある。歯科における放射線
業務のプロフェッショナルとして、高度な技術と知識を発揮しRTが活躍する場面は多いと
考えている。すなわち歯科医師のパートナーとして、歯科医療の質の向上に貢献できる。第2回
- 前半:医療法人社団翔舞会 エムズ歯科クリニック副理事長 石渡 弘道
- 後半:川手歯科クリニック院長 川手 秋馬
【摂食・嚥下機能障害の診査・診断に関するデジタルソリューション】
訪問歯科診療を実施している歯科医院の割合は年々増加しており、現在では全体の3割強の
歯科医院が取り組んでいると言われている。また、今年度の歯科診療報酬改定により導入
された施設基準「口腔管理体制強化加算(口管強)」の要件の1つにも、訪問歯科診療料の
算定は必須とされている。このように、依然として訪問診療のニーズは広がっているため、
専門医だけでなく一般歯科医(GP)も積極的に従事すべき状況となっている。
ただ、摂食・嚥下障害治療の経験の少ない一般歯科医にとって、異常や機能低下を評価する
ことのハードルは高いのが現状である。そこで、専用の機器とスマートフォンのみで簡便に
評価ができる『GOKURI』という解析サービスが開発されたので、今回ご紹介させていただく。
GOKURIができることとして、「AIによる嚥下、咳の識別」「エビデンスに基づいた評価プロト
コルによる嚥下機能レベルと食形態の推奨」「クラウドによる情報共有」などが挙げられる。
「嚥下」を可視化し、共有可能なデジタル情報が得られるため、歯科医師の経験に関係なく
評価できるシステムとなっている。【口腔機能発達不全症の検査・評価・管理】
近年、子どものむし歯は減少傾向にありますが、その反面、食べる、しゃべる、呼吸する
といったお口の基本的な機能に問題を抱える子どもが多く見られるようになりました。
2018年には「口腔機能発達不全症」という新たな病名が保険収載され、小児の口腔機能に
ついての関心が年々高まってきています。口腔機能発達不全症は、咀嚼、嚥下、発音、呼吸
といった口腔に関する機能が十分に発達していない、もしくは正常な機能を獲得できていない
状態を指し、そのまま成長すると摂食嚥下障害や発語の遅れ、睡眠呼吸障害、さらには不正
咬合など、成長発達に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。
今回、保険適用となった口腔機能検査と口腔機能訓練について、口腔機能検査機器を用いた
具体的な検査方法とその評価方法をご紹介します。また、口腔機能発達不全症の原因やその
影響について、治療のアプローチについてお話しいたします。定員 100名 日時 【第1回】
2024年5月25日(土)
18:30 ~ 20:30
第2回】
2024年9月28日(土)
18:30 ~ 20:30参加形態 ZOOM(オンライン)参加のみとなります。
※当日のZOOMのURL(ID/PASS)については、お申し込みいただいた方にのみご案内させていただきます。価格 無料(MID-G会員・賛助会員のみ受講可)
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西日本支部
西日本支部長
田中 秀直
医療法人 田中歯科医院
理事長第1回*開催終了
- 前半:医療法人 英歯会 理事長 山本 英樹
- 後半:医療法人 幸夢会 理事長 桝田 康宏
【光学印象が保険収載された今考える デジタルデンティストリーの基本】
ついに令和6年6月より、IOS(口腔内スキャナー)を用いた光学印象が保険収載
されることになりました。光学印象が保険収載されたこのタイミングでIOSの導入を
検討・開始される医院が一気に増えると考えられます。しかし、その一方で、IOS・
光学印象・CADCAMマテリアルの特性を理解せずに、従来のアナログ通りの考え方の
ままでIOSを使用することにより、不適合・破折・脱離などのトラブルが増加する
ことも懸念されます。患者様にデジタルデンティストリーの恩恵を受けてもらうため
には、デジタル機器の導入と同時に、われわれ歯科医師の知識・技術もデジタル治療
に対応したものにバージョンアップしていく必要があります。当医院では、2021年
よりセレックシステムを導入しております。現在、セラミック修復やインプラント
補綴に関してはほぼ100%といっていいほどIOSによる光学印象を行っています。
ここ数年、当医院がセレックプライムスキャンを使用しながら、デジタルデンティス
トリーに対応すべく取り入れた知識や技術、勘所を皆様と共有させていただければと
思います。【歯科診療におけるDX化とアナログとの融合】
私たちはこの数年日常の業務においてさまざまなデジタル機器を急激に導入すること
となりました。その最新のデジタル技術を駆使しつつ、従来のアナログ技術も大切に
することで、包括的な歯科診療を実現しています。今回、当グループが導入している
デジタル機器(3Dプリンターやデジタルスキャナー)を用いた精密な診断と治療計画
の立案、またデジタルレントゲンやCTを活用した詳細な画像解析などについてご紹介
します。さらに、スタッフ教育においてのデジタル機器の活用方法もご紹介いたします。
一方で、アナログ技術の重要性も忘れてはなりません。手作業による精密な型取りや、
患者様との対話を重視した診療スタイルなど、アナログ技術ならではのメリットに
ついても触れます。デジタルとアナログの両方の技術を融合させることで、
当グループがどのようにして患者様1人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を
提供しているかをご理解いただける内容となっています。定員 100名 日時 【第1回】
2024年7月27日(土)
19:00 ~ 21:00
【第2回】
2025年1月25日(土)
19:00 ~ 21:00参加形態 ※ZOOM(オンライン)参加のみとなります。
※当日のZOOMのURL(ID/PASS)については、お申し込みいただいた方にのみご案内させていただきます。価格 無料(MID-G会員のみ受講可)